(2006/02/09)

         
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初めて真冬の北海道に行きました。ただでさえ寒いのに、着ぶくれた上に重いカメラ、三脚を抱えての撮影でどうなるかと思いましたが、なんとか滑って転ぶこともなく帰ってきました。
今回は3日間だったので、2日目の夕方には小樽に入り、「第8回小樽雪あかりの路」(写真はこちらです)も撮ってきました。雪の中での撮影でいろいろ勉強した点もあり、来年以降行かれる方の参考になればと思って以下のとおりまとめておきました。

【雪祭りの写真撮影の経験から】
(1)服装
旅行ガイドブックなどにも書いてありますが、冬の北海道は外は寒くても屋内はかなり暖房が効いています。従って屋外ではしっかりしたコートが無論必要ですが、その下はあまり何枚も重ね着をしないで、調節しやすいほうがいいようです。コートはフード付きが必須、ポケットの大きめのものを着ていったので、何かあるとパッとポケットに突っ込めて便利でした。
思いのほか役立ったのが100円シッョプで買ったレインコート上下。北海道らしからぬ湿った雪に降られましたが、傘は邪魔でさせませんし、コートの上から更にレインコートを羽織って雪をしのぎました。大きめを買っておくと間違いないです。

足先はあまり寒く感じませんでしたが、やはり手が非常に冷たくなります。写真を撮るためには薄いほうがいいのですが、我慢しきれないときは別に持って行った厚手のものに取り替えました。使い捨てカイロももちろん役に立ちました。

足元の滑り止めですが、靴底に貼るタイプでは不十分と聞いていたので、「コロバンド」という商品名で、靴の底にゴムバンドで固定するスパイク様のものを持って行きました。これは氷った路面では非常に効果がありますが、柔らかい雪の上ではスパイクも効きませんのでやはり注意が必要です。

(2)撮影機材
夜のライトアップが綺麗なので、これをしっかり撮るためには三脚が欲しいところです。(私が行ったのは木曜金曜の平日ということがあったかも知れませんが、三脚を立てても邪魔になるほどの混雑ではありませんでした)
三脚は重いのを我慢してガッチリしたものを持って行って正解でした。なお、飛行機に乗る際に、折りたたんだ状態で60センチ以下ならば手荷物としてリュックなどと一緒に機内に持ち込めます。(私のは60センチぎりぎりだったので、セキュリティチェックのところで係の人が実際に測っていました)
三脚は重くてイヤだという方は、ISO800〜1600に設定すれば大部分の雪像、氷像は夕方、夜間でも手持ちでも撮れると思います。但し明るくライトアップされたタイミングでないと無理そうですし、アップはブレやすくて厳しいのでは。

それと雪で滑ったりしたはずみにカメラを壊さないように、スポンジ状のカメラポーチを使いました。(下の写真@)デジタル一眼レフ用にさまざまなサイズのものがあります。また、大通会場を見下ろす札幌テレビ塔からのアングルは絶対欲しいところですが、ここの展望室は狭いので三脚はまわりの邪魔になるうえ、どうしてもガラスとの距離が出てしまうので室内の照明の写り込みが避けられません。そこで写真Aのような「クランプ雲台」で手すりを挟んで固定しました。延長ポールを併用すればかなり自由に動かせるのでガラスに接近してカメラを構えられます。但し、塔そのものが揺れているのか、露光時間が長いとブレが出るようです。これは横浜のマリンタワーなどでも経験することがあります。

それから雪の時は当然カメラも裸では濡れてしまいますので、Bのようなレインカバーを持って行きました。これは雪の中で市電を撮るときに非常に役立ちました。また、三脚とカメラの脱着がワンタッチでできるクイックシュー(写真C)は雪の場合は必須だと思います。雪の中の移動時はカメラをリュックから出したりしまったりすることが多いのでワンタッチ脱着できると楽です。ベタ雪に備えてリュックサックのレインカバーもあると安心です

カメラのバッテリーですが気温の低いところでは短時間で消耗してしまいます。私は2本持って行ったのですが、話に聞いていた以上に消耗が早いような気かしたので、札幌のヨドバシカメラで1本買い足しました。(ビックカメラもヨドバシも駅に隣接したところにあります)

最後に、これは冬場に限らず使える私の手作り品ですが、展望室のガラスを通して夜景を撮るときに厄介なのが室内照明の写り込みです。市販のラバー製フードに黒い布をかけてみたりいろいろ試しましたがイマイチ。そこで写真Dのように柔らかめのラバーのフチの付いたレンズフードに直径2センチくらいのスポンジパイプ(東急ハンズのようなところにあります)をフードを囲むように丸く2段に重ねてテープで固定したものを自作しました。
見た目は不細工この上ありませんが、これをガラスに押し当てると室内光が遮られますし、スポンジの柔らかさでカメラを上下左右に動かしても、先端がガラスから離れにくく、かつ市販のラバー製フードのように、ガラスに当たると簡単に引っ込んでしまうこともなく、かなり有効です。(3段にすればもっと効果があったと思います)写真用品として売られていないか探してみたのですが、さすがにこんなものを作る物好きな会社は無いようです。(笑)